県高校総体前特集 バスケットボール男子(3) トランジションバスケと精神力の強さで勝ち上がる日田 【大分県】

2023/05/01
  • 高校総体

 県高校総体の前哨戦となった南九州四県対抗バスケットボール選手権(南九)の男子県予選では、別府溝部学園が2月の県高校新人大会に続き優勝した。頭一つ抜けつつある別府溝部学園を追うのは、どの高校か。県高校総体に向けて、実力校の現在地を探った。

 第3回は古豪・日田。県新人大会は3回戦で敗退したが、南九県予選では3位に返り咲き、県高校総体のシード権を獲得した。

 

■昨年度の主な成績■

県高校新人大会 3回戦敗退

ウインターカップ県予選 ベスト4

県高校総体 ベスト4

 

 2月の県高校新人大会は2点差で豊府に敗れ、3回戦敗退という予想だにしない結果に終わった日田。再帰をかけた南九県予選で豊府にリベンジを果たし、ベスト4に進出した。「新人大会の結果を今後にどう生かしていくかを頭に入れながら迎えた大会だった」と三ツ広荘規監督。この大会から新1年生も加わり、新たなチームづくりに励んでいる。

 

 最大の課題はディフェンスの強化。日田の伝統でもある、攻守の切り替えが速い「トランジションバスケ」を強固なものにするためだ。「地元出身の選手だけで勝ち上がるにはディフェンス強化しかない」と言い続ける三ツ広監督。その「努力なくして勝ちはなし」の言葉を体現すべく、チームは練習を重ねている。突出した技術を持つ選手がいないため、全員で勝つバスケを目指す。そのためにはコミュニケーションも重要となる。ベンチも一丸となって声を出し、個々の能力を集結したチーム力で、ベストを尽くしていく考えだ。

 

南九県予選ではリベンジし3位となった

 

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