県高校総体前特集 バスケットボール女子(3) 「粘りのバスケ」で4年ぶりの優勝を目指す藤蔭

2022/05/09
  • 高校総体

 バスケットボールの夏の高校王者を決める全国高校総体(インターハイ)に向けて、県予選がおよそ1カ月後に控える。大会を前に3月の県高校新人大会で上位となった実力校の現在地を探った。

 女子の第3回は、ここ3年は優勝から遠ざかっているものの、シード校として安定した力を発揮している藤蔭。4年ぶりのインターハイ出場を目指す。

 

■昨年度の主な成績■

県高校新人大会 ベスト4

全国高校選手権県予選 ベスト4

県高校総体 3位

 

 県高校新人大会では、昨年の全国高校選手権県予選で敗戦した明豊とのシード決定戦に勝利して3位となり、南九州四県対抗選手権大会(南九)の出場権を獲得した。今年のチームの特徴は、ボールへの執着や最後の一秒まで足を止めない「粘りのバスケ」だ。芦川尚子監督は「アドバイスを吸収する能力が高く、タフなゲームを乗り越える負けん気の強さも持っている」と話す。特に県高校新人大会では、最後まで「粘りの姿勢」を崩さなかった。芦川監督も「あれほど踏ん張れるとは思っていなかった。敗戦でも、次につながる希望が持てた試合だった」と高く評価している。

 

 全国を目前にして、ここ数年は上位校の壁を打ち破れず悔しい思いを続けているが、「試合のあとに『楽しかった』と言える選手ばかり。バスケができる喜びをコートで表現してくれれば、結果もついてくるはず」(芦川監督)と、試合を重ねるごとに成長を見せる選手たちに期待を寄せる。

 

タフなゲームを乗り越えるチームとなった藤蔭

 

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