県高校総体前特集 バスケットボール女子(1) 頭ひとつ抜けた大分が優勝候補本命

2022/04/27
  • 高校総体

 九州新人大会は中止となったが、今月23日から開催された南九では、他県の第1代表と3試合できたことが唯一の収穫となった。楠本監督は「強い相手と試合をしないと勉強できないことがある。県内の大会では見えにくかった、ミスや守備のほころびが明らかになった」と振り返る。「強化してきたゾーンディフェンスを試すことができたが、サボろうとする選手がいる。まだまだ苦しまないとダメだね」とボヤくが、3戦全勝したからか、心なしか語尾が柔らかい。

 

 南九を終えて選手も手応えを感じている。キャプテンの岐津桜華(3年)は「県新人大会の頃はチームとしてまとまりがなかったけど、南九を終えて、3年生を中心に『全国でベスト8を目指そう』と本気で思うようになった」と話し、司令塔の梶西未知(同)は「県内では通用したゾーンディフェンスが県外の相手には通用しない。個人的には40分走り続ける体力をつけたい」と課題が明確になったようだ。

 県高校総体まで約1カ月。昨年も優勝候補筆頭に挙げられながら、校内で新型コロナウイルス感染者が出たため棄権した。岐津は「今年は絶対にインターハイに行く。県大会で圧倒して勢いをつけたい」とみんなの思いを代弁した。

 

試合をコントロールする梶西未知

 

 

(柚野真也)

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