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夏の主役たちvol.9 空手道女子 3年生を中心に気合十分、大分南が上位を狙う

夏の主役たちvol.9 空手道女子 3年生を中心に気合十分、大分南が上位を狙う

 地元開催となった全九州高校空手道競技大会の女子団体組手では、実力を出しきれず初戦敗退となったが、確かな手応えをつかんだ大分南。これまで県外の強豪校との試合ができずにいたが、実力が拮抗(きっこう)する真剣勝負の場は、全国高校総体に向けて予行練習となったことは間違いない。キャプテンの田村陽向(3年)は「九州大会では力の差を感じなかったが、かみ合わなかった。団体は、5人で最終的に勝つために、できることがある。それを突き詰めたい」と気持ちを引き締めた。

 

 6月の県高校総体では筋肉系のけがで試合前日まで松葉づえをついていた田村。個人組手で優勝候補と目されながらも、けがの影響であえなく負けたことで、団体戦に懸ける思いは人一倍だ。団体戦では先鋒となり、チームに勢いを与える役割を担う。得意の中段蹴りにキレが戻り、迫力のある攻撃力が増している。個人組手で優勝した川野佳歩(2年)は、高校に入学してから、田村ら力のある先輩と練習することで上達。安定感がある双子の真歩とともにチームの核となる。

 

全国に向けて気合が入る田村陽向

 

 「今年は力のある選手がそろい、上位を狙える」と高橋誠監督。全九州大会後は県外との練習試合を組み、より実戦に近い形で強化を図った。負けず嫌いの多い集団は、先鋒の田村が勝つと、「負けられない」「負けたくない」と勝利の連鎖反応で活気づく。高橋監督は「いい雰囲気で練習ができているし、それぞれライバル意識を持っているからチーム力は高まっている」と手応えを語った。

 

 3年生は高校最後の大会に向けて、練習にも熱が入る。田村は「私が勝てばチームが勢いづく。けがの不安はないし、思い切り自分の力を出すだけ」と語気は強く、気合十分。高橋監督は「九州大会での課題は日頃の練習で修正できた。自分の役割を全うできれば結果はついてくる」とうなずいた。

 

 

雰囲気よく練習ができている大分南

 

 

(柚野真也)