県高校総体前特集 サッカー男子② 勝負強さを求め再起を誓う鶴崎工業

2021/05/18
  • 高校総体

 キャプテンの瀬戸口智哉(3年)は、失点の重みを感じていた。橋迫翼(同)とセンターバックを組み、最近はチャレンジ&カバーの連係も良く、システムが変わっても柔軟に対応できていただけに、複数失点を許したことを反省。「気の緩みがあったのかもしれない。みんなの意識を変えて、もう一度、立て直したい」と再起を誓う。攻撃の中心となる幸優成(同)も猛省。「後ろからパスをつなぐのが自分たちのスタイルなのに、それができないでは許されない」

 

 悪い流れを断ち切るために1週間の延期は鶴崎工業にとってプラス材料となりそうだ。松田監督は「トーナメントを戦う上で自分たちのスタイルも大事だが、相手の弱点を突くことは必要。シビアな戦いになることは間違いなく、選手の勝ちたい気持ちが勝負を左右する」と初戦に向けて戦う集団に仕上げる。選手も敗戦から学んだものは少なくなく、「自分たちはチャレンジャー。一戦一戦を全力で戦い、力を出し切る」と瀬戸口はチームの思いを代弁した。勝負強い鶴崎工業の本領発揮はここからだ。

 

攻撃の核となる幸優成

 

 

(柚野真也)

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