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#スポーツのチカラ 県高校総体 バスケットボール女子 4強入りした大分鶴崎、団結力で天敵を撃破

#スポーツのチカラ 県高校総体 バスケットボール女子 4強入りした大分鶴崎、団結力で天敵を撃破

大分県高校総体

準決勝  38-86 中津北

準々決勝 63-57 大分商業

2回戦  53-18 大分西

1回戦  89-11 岩田

 

 ノーシードから快進撃を続けた大分鶴崎が、2015年の県高校総体以来の4強に返り咲いた。これまで、チームの目標であった「先輩がかなえられなかったベスト4進出」に、あと一歩及ばなかった。特に、対戦機会の多い大分商業がベスト4の壁となり、行く手を阻んだ。今大会もベスト4をかけた準々決勝の相手は大分商業。現3年生は1年生大会で、55-54の大接戦で大分商業に勝ち、パート優勝を果たした経験がある。山本智代子監督は「相手もリベンジの思いがあっただろうけど、ウチの選手たちも『ここで負けたら意味がない』という気持ちだった」と振り返る。因縁の対決は、大分鶴崎の勝利への執念が勝り、63-57で準決勝へと駒を進めた。

 

 準決勝の相手は優勝候補筆頭の中津北。「前日(準々決勝)もいいゲームができたけど、まだまだやれるはず」と山本監督の言葉に背中を押されてコートに向かった選手たち。格上チームを相手に気負い、スタートから立て続けに得点を許してしまった。流れを断ち切ろうと、山本監督は最初のタイムアウトで「今大会はどの試合も立ち上がりがよくなかった。前日の大商戦もそうだったよね」と一度落ち着かせた。

 

ベスト4に返り咲いた大分鶴崎

 

 中津北とのシュート成功率の差が得点に出てしまったが、守備では中津北の速い攻撃にも全力で食らいつき、シュートを打たせない場面もあった。守備から流れをつくると、今大会の優秀選手に選ばれたキャプテンの赤木里菜(3年)や、副キャプテンの嵐真弥(3年)を中心に、強化してきたセットプレーなどの成果を随所で発揮。山本監督は「新人戦では手も足も出なかったが、今回はいいプレーもたくさん出せた」とチームの成長を感じた。赤木は「アップの時から気迫に圧倒されて焦りもあったけど、特に後半は落ち着いて周りを見て冷静にプレーできた」と、全力を出し切った結果に納得している様子だった。

 

 今大会を最後に引退する3年生もいるため、「3年生のための大会」として団結し、目標を達成した選手たちは晴れやかな表情でコートを後にした。10月の全国高校選手権大会(ウインターカップ)県予選については、「まだまだ荒削りのチーム。ひとつひとつのプレーを丁寧に仕上げて、全員で戦えるチームにしたい」と山本監督。期待の1、2年生も成長過程にある今、チーム力はさらにレベルアップしていく。

 

優秀選手に選出された赤木里菜

 

 

(黒木ゆか)

大会結果

2023年度