#スポーツのチカラ 県高校総体 バレーボール男子 チームの底上げを図った大分工業

2020/08/20
  • 高校総体

 しかし、2試合目の別府鶴見丘戦になると様相が変わる。2セット目序盤から別府鶴見丘の勢いに飲まれ、粘り強くつなぐ大工バレーが影を潜めた。「声や勢いに圧倒され、自分たちのプレーができなかった」(加嶋祐汰・3年)。尻上がりに調子を上げ、両セット共に追い込まれた終盤に連続得点するなど見せ場もつくったが、最後まで別府鶴見丘の高さのあるスパイクやブロックを攻略できず、2-0のストレートで完敗した。

 

 試合後、キャプテンの加嶋は「練習不足、実力不足だった」と唇を噛んだが、「(別府鶴見丘戦に出場した)2チームとも終盤で粘ることができた。春の高校バレー県予選に向け、ファーストボールにこだわり、ボールを床に落とさないバレーを実践したい」とまっすぐに前を見据えた。エースの甲斐優作(2年)は「ブロックにつかまることが多く、試合を有利に進めることができなかった。春の高校バレーに向け、3年生のために最高のバレーをしたい」と語った。

 

 「今年の3年生は戦力的にも、技術的にも苦労した。試合に出ることができなかった選手も多い。でも練習試合、紅白試合で本番さながらの主審をするなど、その子たちがチームを支えてくれた。その思いに応えたい」。江崎監督がいう「思いに応える」とは、勝利することに他ならない。今後は春の高校バレーの開催を信じ、粘り強い大工バレーに磨きをかける。

 

チーム一丸となって春の高校バレー出場を狙う

 

 

(甲斐理恵)

 

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