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#スポーツのチカラ 県高校総体 競泳 男子は雄城台、女子は翔青が総合V

#スポーツのチカラ 県高校総体 競泳 男子は雄城台、女子は翔青が総合V

リレー3冠、個人で8人優勝の雄城台が9連覇

 

 男子総合は大分雄城台が9連覇を達成した。背泳ぎを専門とするエースの田村烈士(3年)が大会前にヒジを骨折するというハプニングに見舞われたが、1、2年生が穴を埋めた。メドレーリレー(4×100m)では田村を欠いた状態で大会新記録を樹立した。リレーで3冠を取り、個人種目でも8人が優勝する圧倒的勝利だった。

 

メドレーリレーで大会新記録を樹立した大分雄城台

 

 本来であればリレー3冠、個人2冠を狙っていた田村は、リレーでは4×200mのみに出場し、腫れが残る腕でチームのために泳ぎ切り優勝に貢献。個人では背泳ぎ100mと200mでそれぞれ準優勝となった。試合後は「骨折で手が動かない間も足の筋力を鍛えるなどトレーニングに励んだけど、やはり悔しい」と唇をかんだが、「(メドレーリレーで)大会新が出てよかった。後は安心して任せられる」と後輩の活躍を喜んだ。

 

 個人メドレー400mで連覇した丸山野虹輝(3年)は「コロナの影響で全国という目標がなくなり、やる気が出ない時期もあったが、部活休止中は気持ちを切り替えて体を鍛えた。結果が出てよかった」とほっとした表情で最後の夏を振り返った。

 

 堤聖一監督は、「全国大会はなくなったが、“記録を塗り替えよう”と声をかけた。骨折で悔しい思いをした田村も、エースを欠いた中で奮戦した他の選手たちもよくやってくれた。この経験は今後生きると思う」と選手たちをたたえた。

 

大会前の骨折が悔やまれる田村烈士

 

総合力で栄冠をつかんだ翔青

 

 女子は別府翔青が佐伯鶴城の7連覇を阻み総合優勝を手にした。メドレーリレー(4×100m)で2位、リレー(4×100m、4×200m)でそれぞれ3位、個人種目では5人が優勝した。

 リレー三つに出場し、個人では平泳ぎ100mと200mで優勝した高木琴々音(3年)は「部活休止中も、自分で目標を決めて全力を尽くした。今日は最初から水をつかめていると感じた。優勝できてうれしい」と満足げに話した。

 

別府翔青優勝の原動力となった高木琴々音

 

 メドレーリレー(4×100m)では、3年生不在の中津南が優勝し、喜びを爆発させた。出場メンバーは、吉田暖(2年)、川野莉歩(2年)、高山凛花(1年)、山中すず(1年)。キャプテンの吉田は「私たちのチームは明るさが武器。みんなで励ましあって、チームのために笑顔で泳ぎ切った。その結果だと思う」と元気いっぱいに試合を振り返った。

 野口雄大郎監督は「一人一人が自分のできることを考え、頑張ってくれた」とチームの快挙に顔をほころばせた。目標であるリレー3冠は達成できなかったが、1、2年生が経験を積んだことで今後が楽しみだ。

 

来年が楽しみな中津南

 

 

(甲斐理恵)