#スポーツのチカラ 県高校総体 サッカー男子 鶴崎スタイルを貫き10年ぶりの栄冠

2020/08/01
  • 高校総体

 歓喜の雄たけびを上げたのは10年ぶりの優勝を飾った大分鶴崎だった。今年の県高校総体サッカー競技を振り返ると、各校の実力が拮抗し本命不在ではあったが、最後は実力のあるチームが大会を制したと言える。

 

 優勝した大分鶴崎は非常にまとまりのあるチームだった。チームを率いる首藤謙二監督は、同校初の全国高校選手権大会を経験したOB。これまでは国体少年男子の強化に携わってきたが、名門復活を期して2016年に母校に赴任した。首藤監督は「ボールを丁寧に扱ってつなぐサッカー」を掲げ、新たなスタートを切った。そして、そのコンセプトの下に5年間積み上げたものが、花開いた形となった。

 

 大分鶴崎の攻撃は、常に二つ以上のパスコースをつくるために三角形を形成する。ポジションを取り直し続け、ボールをつなぎ、相手ゴールに運ぶ。小さな動きでパスを受けられる状態を維持し、広く視野を確保し、前線の3人、両サイドバックの動きを見逃さず、そのランニングを無駄にしない。このサッカーを決勝まで貫いて見せた。「スタイルの確立まで5年かかったが、改めてこの年代で勝つためには必要なスタイルだと確信した。自分が示したコンセプトを実現すべく、みんなが同じ方向を向いてやってくれた」と首藤監督。

 

実力伯仲の大会を制した大分鶴崎 

 

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