#スポーツのチカラ 県高校総体直前特集 弓道女子

2020/06/29
  • 高校総体

 しかし、部活休止期間が長かったため、大会に向けての課題は多い。「体力も落ちたし、安定感が戻らない。他校を意識するより、まずは自分たちのレベルを引き上げる必要がある」(久保田監督)。大会直前には期末考査が予定されているため、弓道だけに集中できないのも苦しいところだ。

 

 問題は多いが、選手たちに悲壮感はない。キャプテンの佐藤真央(3年)は「長い間、弓を引いていなかったので思い通りにならないことも多いが、部員全員で支えあっているから不安はない。高校生活最後の大会を悔いの残らないように全力で戦いたい」、原加那子(3年)は「部活が休みの間も腹筋やゴム弓で自主練をしていた。まだ射形が安定しないが、あと2週間で調整したい」と意気込みを語った。そして全員が「目標は優勝」と口をそろえる。苦境の中で新たな目標を得て、チームの結束は一層強まったようだ。

 

目標はもちろん優勝

 

 

(甲斐理恵)

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