#スポーツのチカラ 県高校総体直前特集 バスケットボール女子
2020/06/17
- 高校総体
本来であれば春先から、昨季3位となった全九州春季選手権にはじまり、県外遠征や各地のフェスティバルで経験を積み、自信をつけて県高校総体を制して、インターハイにつなげる青写真だったが新型コロナウイルスによって阻まれた。その代償は大きく、「最も成長する時期を奪われた」と大津留監督。チームづくりに大きな弊害をもたらしたが、選手は、体育館での練習が制限された期間は運動場で、インターバル走などで負荷をかけて自分を追い込んだ。小麦色になった肌は屋内競技に似つかわしくないが、彼女たちの大会に懸ける意思表示でもある。キャプテンの木下菜月(3年)は、「ウインターカップでのベスト8が目標ではあることは変わりないが、中津北の存在を示したい」と強い決意を口にした。
私立や公立、地域や学校によって練習環境はさまざまだが、大会まで1カ月弱。これまでの競技人生の集大成の場となる者もいれば、次へのステップとして臨む者もいる。伝統校と新興勢力の一騎討ちとなるか。3年生最後の意地を見せる伏兵が現れるのか。それぞれの思いを懸けた試合になる。
中津北の絶対的エース、木下菜月
(柚野真也)