昭和学園高校 目指すは原点回帰、伝統の風をもう一度

2017/07/13
  • 高校総体

 

 昭和39(1964)年の創部から半世紀以上の歴史を持つ伝統部が、インターハイ出場を決めたのは6年ぶりのこと。日本バドミントン界の第一線で華々しい活躍を見せた元日本代表・末綱聡子選手をはじめ、数多くの名選手を世に送り出してきたチームは今、44回目となる全国切符を前に何を思うのか。

 

 同校の女子高時代から部を見守り続ける父・信之さん(現コーチ)と共に、95年から親子二人三脚でチームを指揮する吉田太郎監督は「まずは目の前の一戦を大切に戦うこと。結果も大事だが、それよりも試合の内容に注目していきたい」と冷静に語る。

 

 県や九州のトップレベルで活躍し続ける強豪校でありながら、その指導方針は極めて独特だ。学年の垣根を超えたチームワークを高めるため、あえて選手間に上下関係を設けない。例えば学年の異なるダブルスのペアでも互いに遠慮はない。その人間関係こそが最大限のパフォーマンスにつながるという考えだ。

 

 歴代の部員数も決して多くはなく、現在のメンバーは全学年を合わせて11人。学年の垣根を越えて深まる絆と自主性を重んじる少数精鋭のスタイル、そして、ひたむきにシャトルを追いインターハイに挑む。目指すは原点回帰。試合当日は約8年ぶりに監督としてベンチに立つ信之さんの采配にも注目したい。

 

注目選手

 

飯田朱音(1年)日田東部中学校出身

我慢強く、粘り強い性格が堅実なプレースタイルににじみ出る1年生選手。「3年生にとって最後になるインターハイという舞台を全員で楽しんできたいです」

 

 

草野真央(1年) 臼杵西中学校出身

抜群の身体能力を生かしたプレーが持ち味。「まずは1回戦を突破できるよう、練習を頑張りたいです」

 

 

(塩月菜央)

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