明豊高校 1球1球の積み重ねが新たな歴史を切り開く

2017/07/10
  • 高校総体

 

 「インターハイへ出場することが目標になってしまってはいけない。大切なのはその舞台でしっかり実績を残すこと。“自分たちだってやればできるんだ!”という自信をつけてもらうため、選手たちにはたくさんの経験を積ませてあげたい」。取材日は6月下旬。梅雨時期の蒸し暑さに負けない熱気で練習に取り組む部員たちの姿を見つめながら、松本香織監督は高みを目指し挑戦し続ける姿勢の大切さを説く。

 

 そして4年連続4回目のインターハイ出場を決めた今年、優勝を目指して挑んだ6月の九州大会では惜しくも準優勝。しかし、松本監督が「結果以上に得るものがあった」と語る試合は、内容が濃く、選手たちの自信やモチベーション向上につながった。キャプテンの篠田優花も「九州大会で足りなかった部分を残された時間で強化していく。1回戦から強気で攻めていきたい」と3年間の集大成となる大舞台を前に決意の言葉。「大会には誰が出場してもおかしくない」と監督が話す選手層の厚さには頼もしささえ覚える。

 

 取材の最後に、監督から“卓球ノート”の存在を教えてもらった。明豊高校女子卓球部では部員1人ひとりが1日1ページずつ、その日の反省点などを振り返り記入しているという。ノートの厚さが競技と向き合った時間を示し、隅々まで書かれた文字に選手たちの情熱がにじむ。インターハイでの目標はまずはベスト8進出。積み重ねた3年間を爆発させ、全国で笑顔を見せてほしい。

 

キャプテンの篠田優花(3年)

 

注目選手

 

小島叶愛(3年)

攻撃力が高く、戦術の幅も広い。「まずは自分の力を100%出し切ること。チーム一致団結となって戦ってきます!」

 

 

髙橋花(2年)

卓球歴は3歳から。ピッチの速いラリーで相手を動かし、リズムを崩す。「すべての試合に全力で臨み、2年生としてチームを盛り上げていきたいです」

 

 

(塩月菜央)

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