ハンドボール女子 大分高校 悔し涙で終わった3位 全国高校総体2019

2019/08/14
  • 高校総体

 攻撃時にゴールキーパーをコートプレーヤーに交代させて「7人攻撃」する相手に対しても、運動量でカバーしたが、徐々に相手のパワープレーで消耗し前半戦の終盤に逆転を許した。2点のビハインドを負った後半は3連続得点でリードを広げられ、攻撃においても攻めあぐねる場面が増えた。さらにゲームメーカーの役割を担った清水が負傷退場となり、試合展開は厳しくなった。勝負所で厳しく激しい守備をしたかったが足が止まり、力尽きた。

 

 「ここで勝って日本一に弾みをつけたかったのだが…、終わった気がしない」。試合後の滝元泰昭監督のポツリとこぼれた言葉が本音だ。「やれることはあったが徹底できなかった。本気で日本一を目指していた選手を勝たすことができず申し訳ない」と肩を落とした。選手は「監督やこれまで応援してくれた方々に恩返しができなかった」と試合後の表彰式の最中も涙を流し続けた。記念撮影の時も誰一人笑顔がなかったことも印象的だった。

 

 3年生主体のチームが今大会で解散し、主力は秋の茨城国体に向けて動き出す。悔し涙は、敗者にさらなる飛躍のきっかけを与えてくれる。今週末から始まる国体ブロック予選で大暴れしてくれるはずだ。

 

表彰式でも悔し涙をこらえきれなかった

 

(柚野真也)

 

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