卓球女子 明豊 3年生最後の意地をぶつける

2019/08/12
  • 高校総体

全国高校総体の目標

ベストを尽くす

 

 6月の県高校総体では男子と同じく団体、個人シングルス、同ダブルスと完全制覇を成し遂げた明豊高校女子卓球部。続く全九州高校体育大会は1回戦で敗退。「まだまだ経験値が足りない」と松本香織監督の評価は厳しい。

 

 今春卒業した選手が主力として長く活躍していたため、2、3年生は実戦経験に乏しく、それが追い詰められた場面で“あと1本”が取れない精神的弱さにつながっている。経験値の低さをカバーすべく、様々な面を強化してきたが、まだ大きな成果が出ているとはいえない状況だ。

 

 全国高校総体が直前に迫った今、攻撃力の底上げを目指し実戦型の練習に力を入れている。試合のスコアを想定して“1本”の精度が上がるまで何度も繰り返す。緊張感を持って練習することで少しずつだが、着実に前へ進もうとする気概が伝わってくる。

 

 チームを引っ張るのはキャプテンの渡辺美紗、権藤由希菜の3年生コンビ。一緒に戦ってきた先輩のように結果が出せず、悶々とした日々を過ごしてきた。「3年生2人がどこまで頑張れるかがカギ。今感じている焦りや悔しさをバネに奮起してほしい」と松本監督。その思いにどれだけ応え、意地を見せることができるのか。最後の全国総体に期待がかかる。

 

 3年生をサポートする2年生も必死だ。エースとして活躍する新野奈月が「九州大会では不甲斐ない試合をしてしまった。3年生に申し訳ない気持ちでいっぱい。インターハイ(全国高校総体)で取り戻したい」と話せば、篠田穂乃香も「3年生にとっては最後の大会。しっかりサポートしたい」と力強く言葉を続けた。

 

 3年生の意地と2年生の思いを全国の舞台へぶつけ、ベストを尽くす。

 

全国大会に向けて心が一つになった

 

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