三重総合高校 積み重ねた努力の先に勝利がある

2017/07/04
  • 高校総体

 

 大分県内の様々な地域から剣道への強い向上心を持った生徒が集う「三重総合高校」。男女合わせて29人の部員数は県内で最も多く、日々チーム一丸となり厳しい練習に励んでいる。

 

 2年ぶり5回目の団体優勝を果たした女子は部員10人。指揮する泉英明監督は「個の技術は決して高くはない。全国へ向けて限られた時間を有効に、とにかく練習を重ねるしかない」と前を見つめる。

 

 練習は嘘をつかない、努力は裏切らない。シンプルな言葉だが、三重総合が誇る剣道の実力を確かなものにしているのは、間違いなく他を圧倒する練習量にある。素振りだけで3万本という稽古を行う恒例の夏合宿に、1週間にわたって泊まり込みで行う寒稽古。ほとんどの週末は練習試合に費やすという。その本数は年間50を超える。

 

 3年生にとって最初で最後のインターハイという大舞台を前に、キャプテンの木下茜は「勝ちに行く」と堂々と宣言。勝利をつかむためには、一人ひとりがより多くの技の習得に励まなければならないと話す。

 

 目指すはインターハイ優勝。団体戦における戦いは先鋒から大将まで、ひとつのストーリーでつながっている。個人の強さはもちろん、チームの勢いや試合の流れが勝敗に大きく影響する団体戦だからこそみんなの気持ちをひとつに臨みたい。

 

最初で最後のインターハイに挑む木下キャプテン

 

注目選手

 

田中初音(3年) 

中学からスタートした剣道歴は他の選手と比べまだ浅いが、部を牽引する副キャプテンとして3年間で大きく成長。声が大きく、スピード感のある試合運びには部員からの信頼も厚く、チームを背中で引っ張ることができる選手。

 

 

鶴田千晴(2年)

国体代表メンバーで、その技術力は2年生にしてチーム内でも秀でている。インターハイでの自身の課題はメンタル面の強化と分析。試合での悔しさを勝利への原動力に変えられる選手。

 

 

(塩月菜央)

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