県スポーツ少年団駅伝交流大会 男子 豊後高田陸上クラブが連覇達成 【大分県】
陸上競技
陸上少年男子 インターハイのリベンジ 神徳元太(大分雄城台3年)
全国高校総体(インターハイ)に出場した神徳元太(大分雄城台高校3年)だが、国体出場は初めてとなる。「大分県代表として責任を感じる」とチーム大分の一員としての重みを感じながら、「インターハイでは自分の力を発揮できずに終わってしまった」とリベンジの場として挑む。
400m走の選手として陸上の強豪校・大分雄城台に入学した神徳が、400mハードルに転向したのは高校2年のとき。穴井伸也監督に「大きなリズムで走るのでハードルをやってみないか」と言われたのがきっかけだ。持久力があり、リズム感のある神徳だが、ハードルを跳び、次のハードルを跳ぶまでの歩数が合わず苦戦した。「歩数ばかりが気になってスピードが出ない」。これまで速く走ることを追求してきたが、跳ぶという動作が加わったハードルは全く別の競技。「考えることも多かった」が次第にハードラーとして競技を楽しみ、これまで続けた中距離走と同じように自己ベストを更新する喜びを感じるようになる。
初めての国体で入賞を目指す神徳元太
ハードルを始めて1年半、わずかな期間でインターハイに出場するまでの選手になった。「よくここまで来た」と穴井監督は労ったが、「まだ力を出し切れていない。もうワンランクレベルアップしないと全国上位には入れない。全ての力を引き出したい」と大きな可能性を感じている。神徳自身も「これまで死に物狂いで練習してきた。それでも全国大会では実力を出し切れなかった。まだまだできると感じている」と同じ思いだ。
インターハイでは力みが生じ、本来の走りができず予選敗退。明らかに経験の少なさを露呈したが、穴井監督は「悔しい経験は成功するために必要なこと」と伝えた。神徳は「入賞することにばかり目がいき、目の前のレースが疎かになった。今は1レース、1レースを楽しみ、その中で結果を出すことを求めたい」と言い、国体での飛躍を誓った。
神徳にハードルへの転向を進めた穴井伸也監督
(柚野真也)