
珠玉の一枚 Vol.41 【大分県】
その他
茨城国体に向けてチーム大分の得点源を担うライフル射撃。少年女子として出場する由布高校の3選手が調子を上げている。ビームピストルに出場する三ヶ尻心(2年)は、3月の全国高校選抜大会で3位に入賞した実力者。小学校の頃はサッカーや水泳、中学校ではハンドボールで活躍した身体能力が持ち味。天才肌は日本記録保持者として国体を迎える。物おじしない性格で緊張とは無縁。「プレッシャーがいい緊張感になると思う。まだ2年生だし、国体で課題を見つけ、さらに記録を更新できるようになればいい」と試合が待ち通しいといった感じだ。狙うは優勝、それしか考えていない。
ビームライフルに出場する山本琴未(3年)は、3年間こつこつと練習を重ね、実力を積み上げてきた。「1年の時は同学年の中でも点数を取れなかったが、ずっと練習した」。全体練習後も自主練習を続け、花開いた。国体九州ブロックでは試合前から他の選手に気後れしたが、「周りのことを考えず集中することだけを考えた」と無心で撃ち続け、2位通過で本国体出場権を射止めた。今後は競技を続けるかどうか悩んでいるが、高校最後の大会に向けて気合十分。「悔いの残らない試合をしたい。今まで練習してきたから大丈夫」と自分に言い聞かせ、銃を握る。
左から三ヶ尻心、山本琴未、田口恵
エアライフルに出場する田口恵(3年)も努力の選手。「最後に国体に出場できるとは思ってもいなかった。記録を残せなかった頃は先輩にアドバイスをもらい、みんなより練習した」。努力が結実したのは2年時の九州新人大会。そこで優勝した自信が好結果につながっている。「呼吸法を意識して気持ちを落ち着かせる。試合になれば無心で一発一発集中する」
8月の高校総体ではライフルの設定を変え、調整が間に合わなかった。「今はなじんでいる。試合中は誰の声も聞こえないほど集中して撃ちたい」。国体では目標を設定せずに無欲で臨む。
国体ではベストを尽くすと語った3人
(柚野真也)
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