ハンドボール・女子 大分 日本一連覇に向けて仕上がりは順調

2019/01/12
  • 春の全国大会

全国大会に向けて強化する3つのテーマ

 

・センタースリーの連係向上

・ダブルポストのレベルアップ

・左利きを並べた布陣の戦術徹底

 

 日本一への連覇が懸かる大分高校女子ハンドボール部。全国高校選抜大会に向けて、仕上がりは順調だ。監督も選手も気負うことなく、目の前の試合に集中できている。「昨年よりは戦力はアップしているが王者として構えるのは大分らしくない。できることを上積みして、その先に日本一があると思っている」と滝元泰昭監督。昨年12月の全国高校選抜大会県予選では、懸念材料であった試合の入り方は良かった。「気持ちは充実していた。試合開始から主導権を握っていた。ただ、得点が入らず思ったように点差が広がらなかったが試合内容は良かった」。

 

 新チームになりキャプテンの後藤ほたる(2年)を左45度のエースポジションにコンバートし、左利きの高橋唯(2年)らを左サイドに寄せるなど新たな試みを始めた。練習試合を重ね、精度は高くなったが「完成形に至っていない」(滝元監督)。2月に熊本である全国高校選抜大会九州地区予選に向けて、戦術理解度を深めながら、コンディションを調整して、まずは全国大会への出場権獲得を目指す。

 

 ただ、大分にとって九州地区予選はあくまでも通過点。後藤は「昨年の大会で優勝したことで『やればできる』と自信がついた。絶対的な強さは今はないがチャンスはあると思っている。これまで先輩に頼ってきたが、今は自分から仕掛けてポイントゲッターとなってチームを引っ張る思いは強くなった」と話し、GKの広田美月(2年)は「チームの勝利に必要な選手になりたい。連覇が懸かっているけど、自分たちの代で日本一になりたい気持ちが強い」と言い切る。

 

 選手は向上心が強く、それぞれが自覚を持って行動する。それは練習だけでなく、食事や生活習慣まで気を配り、「日本一のチームとして見られている以上は、あいさつや受け応えまで徹底しようとみんなで決めた」(広田)。心技体がそろい充実期にある。連覇の夢は膨らむばかりだ。

 

 チームの勝利のために選手個々の意識は高い

 

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