ハンドボール・男子 大分 アタックディフェンスで日本一を狙う

2019/01/10
  • 春の全国大会

全国選抜に向けて強化する3つのテーマ

 

・スピードアップ

・パワーアップ

・強い精神力

 

 ハンドボール男子の県高校新人大会(昨年11月)に続き、全国高校選抜大会県予選(同12月)でも宿敵・大分雄城台に連勝した大分は上り調子だ。新チームは「例年になく大型のチームになった」と藤家圭二コーチが話すように、187㌢のGK野上遼真(2年)を筆頭に住吉連(2年)、佐野祐太(2年)ら180㌢近くの選手が多い。しかも、これらの選手は昨年から主力として1つ上の学年のチームで活躍しており、戦力は充実している。

 

 前述の2大会では、野上の苦手とする足元へのシュートに苦戦する試合が続いたが、それを上回るビッグセーブで試合の流れを引き寄せた。また、エース佐野は予測不可能なトリッキーなプレーで得点を量産し、好調を維持している。恒例の年末合宿では全国強豪校が20校以上集まり、練習試合を組んだ。キャプテンの住吉は「収穫は、一度も負けることなく終えたこと」と、全国高校選抜大会九州地区予選(2月・熊本県)への手応えを口にする。

 

 課題は「スピード、パワー、それを補う精神力全てをワンランクアップすること」と冨松秋實監督。これまで数々の全国制覇を成し遂げた名将の代名詞でもある“アタックディフェンス”を成熟させるため、ボールを使った走りのメニューを増やし、堅守からの速攻の流れがスムーズになった。「高校年代で勝つにはディフェンス力が必要。粘り強く守ることができれば5から10秒で仕留める攻撃ができる」。派手さはないが自分の役割を確実に果たす住吉を中心に守備の安定感は増しており、先発メンバー以外の選手の底上げにも力を入れる。

 

 「日本一を狙える位置にいる。あとは、それを試合でどれだけ発揮できるかがカギとなる」(冨松監督)。2月の九州大会に向けチームの雰囲気は良く、練習から声も出ている。2年連続の九州チャンピオンはもちろん、狙うは日本一だ。

 

2月の九州大会では連覇を目指す

 

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