ハンドボール 大分高校 強豪校を撃破し日本一目指す

2018/03/16
  • 春の全国大会

 九州王者として挑む全国高校ハンドボール選抜大会。2月の九州高校選抜大会決勝は、瓊浦(けいほ=長崎県)と対戦し延長戦の末に勝利した。冨松秋實監督は「大会を通して走り負けすることはなく、守備が機能した」と振り返る。大分のチームスタイルは、ハードワークをベースに粘り強い守備でボールを奪い、手数をかけずにゴールへ運ぶシンプルな速攻を理想とする。

 

 九州高校選抜大会後は学校行事やコンディション不良の選手が続出し、全体練習できる日が少なかった。練習不足が懸念されるが、これまで数々のタイトルで日本一を手にした名将に焦りはない。「全国大会前に県外で合宿をする。そこで一気にディフェンスと速攻の最終仕上げをする」。いつもと異なる環境で、寝食を共にしてチーム一丸となって戦う雰囲気をつくるのが冨松流の調整法。「今は選手がどこか浮ついた感じがあるが、モチベーションを高めて本番に向かう」と自信を示した。

 

 攻撃は浜田弘晟(2年)や佐野祐太(1年)らがスピードを生かした個人技で得点を量産する。守備は185cmのGKの野上遼真や179cmの波津久嵩登ら大型の1年生が鉄壁な守備網を築く。「攻撃を生かすのも守備。全員が守備意識を高く持ち、攻撃につなぐことができれば、どこが相手でも主導権を握れる」と冨松監督。ただ、法政大学第二(神奈川県)、香川中央(香川県)、氷見(富山県)と全国強豪校がトーナメント表の同じブロックに入る。浜田は「厳しい対戦が続くが日本一を狙うなら遅かれ早かれ対戦しなければいけない。ビビることなく自分たちのプレーを信じて戦えばいい」と言い切った。

 目標は2年前の準優勝を超える成績、つまり日本一だ。

 

堅守速攻に磨きをかける

 

 

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