テニス 大分舞鶴高校 悲願の日本一に向け機運高まる
- 春の全国大会
昨年11月の九州高校新人大会のテニス男子で、3年ぶり2度目の頂点に立った大分舞鶴。決勝では宿敵・柳川(福岡)を3-1で下した。あれから4カ月、着実にベースアップを図り、チームの選手層は厚くなった。今月20日から始まる全国選抜大会への期待は高まる。
チームの3本柱は、田口涼太郎、井上隆也、河内健の2年生トリオだ。1年生の頃から実力は抜きん出ており、昨夏の全国高校総体では団体戦ベスト8躍進の立役者となった。小学生の頃から顔なじみの3人は、「一緒に日本一を目指そう」と大分舞鶴に集結した。入学当初の実績は井上、河内、田口の順だったが、「毎日、高いレベルで練習でき刺激になった。何が必要で何を伸ばせばいいか考えるようになった」と田口。2人に負けたくないという思いが精神面での成長を促した。上半身を強化することで強打を手に入れ、急成長を遂げる。前回の全国選抜大会で個人シングルス3位、全国高校総体で準優勝したことが大きな自信となり、今では団体戦のポイントゲッターだ。
腰のけがで、入学してから半年間テニスをできなかった井上は「休んでいる間に2人に置いて行かれるのが怖かった」と本音をポツリ。復帰後はけがと向き合いながら、攻撃スタイルに磨きをかけた。「リスクを負って決めにいくことが増えた」と井上。スピーディーな展開に持ち込み、要所でサーブ&ボレーを決めるなど思い切りの良さが好調につながっている。キャプテンとなり、今まで以上にチームへの思い、団体戦で勝ちたい気持ちが強くなった。「自分たちの代で日本一になりたい」と目標は明確だ。
田口、井上と同様に、河内もいろんなことを吸収して、一回り大きくなりたい、強いチームになりたいという意識がひしひしと伝わる。大園洋平監督は「充実した時間を過ごしている手応えがある。3人に引っ張られるように他の2年生、そして1年生も伸びている」と話す。
悲願の日本一に向けてチームの雰囲気は良く、調整も順調だ。
「自分たちの代で日本一になりたい」と井上隆也