空手道 柳ケ浦高校 覚悟を持って戦う
2018/03/04
- 春の全国大会
1年生5人、2年生4人。柳ケ浦高校空手道部の部員は全員、学校近くの寮から通う。藤澤武之監督は「空手が強くなりたいという一心で親元を離れてきた連中。空手に対する思いが強い」と部員の熱意を感じている。団体組手で県高校総体10連覇中の強豪校は、3月の全国高校空手道選抜大会に出場する。
「2年生全員がポイントゲッター。団体戦の勝ち方を知っている」と藤澤監督が認めるように、先鋒から大将までの5人の順番を組み替えても、それぞれが役割を果たす。キャプテンの吉村達哉(2年)は、「全員勝つことが一番ですが、全国の強い相手になるとそうはいかない。相手チームのポイントゲッターと対戦すれば引き分けを狙うこともあるだろうし、5人で勝負して最終的に自分たちが勝てばいい」と、対戦相手により柔軟に戦うことが勝利の鉄則と話す。
「一流は自分で考え、自分で行動する。本気で日本一を狙うなら、指示待ちではなく自分で考える力が必要」(藤澤監督)との思いから、3時間の練習時間のうち1時間は選手が「課題と修正」を考え、自分たちで練習を決める。残り2時間は決め技を増やし、精度を高める時間に費やす。段取りではチームメートであっても遠慮することなく、常に全力で試合を想定して戦う。藤澤監督は「プレッシャーのかかるところで技を出せるか。いくら決め技を教えても試合で使えなければ意味がない」と話す。
全国高校空手道選抜大会では、昨年11月の全九州高校新人大会の南ブロックで3位となった2年生中心のメンバーに、本番に強く、技のキレで勝負する鑄場崎颯翔ら1年生も加わる。目標はベスト8だ。
中段突きを得意とする吉村達哉