全国高校選抜大会 なぎなた 個人試合3位の佐藤柚衣(大分西3年)、飛躍と次なる挑戦 【大分県】
2025/04/09
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自らも認めるように体力面では課題も残る。「体力がない分、早く仕留めるスタイルだと限界を感じることもあった」と振り返る。特に大会は2日間で個人・団体両方をこなす過密日程で、佐藤にとっては過酷な舞台だった。
築城理恵監督は「得意技の『面』がある一方で、それ以外の引き出しが少ない」と指摘。バリエーションが不足していることは、伸びしろがあるともいえる。「自分がやるという自覚を持ち、チームを引っ張る存在になってほしい」と期待を寄せる。
目下の目標は県高校総体を制覇し、全国高校総体出場の切符をつかむこと。「演技は苦手だけど、個人試合と団体の両方で優勝を狙いたい」と語るその言葉には、静かながらも確かな意志を感じる。「自分の手の内を見られているからこそ、それを超える技を磨いていきたい」。全国選抜での敗戦は、佐藤をさらなる高みへと駆り立てる。全国総体で再び強烈な「面」を叩き込む準備を進めている。
全国総体でさらなる飛躍を誓った
(柚野真也)