ピックアッププレーヤー ソフトテニス男子 エースとして自覚が芽生えた山田卓弥(大分2年) 【大分県】

2025/03/28
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  • 春の全国大会

 ただ、課題もあった。高いポテンシャルを持ちながらも、気持ちの弱さや闘争心の欠如が壁となり、前に進めない時期が続いた。それを打ち破るきっかけとなったのが、昨年の県高校総体での敗戦だった。「先輩とペアを組んで挑んだ大会だったが、連覇を止めてしまった。申し訳なさと悔しさが今も忘れられない」と語る。その苦い経験が山田の心に火を付けた。

 以降、勝利への意識が一層強まった。全国トップレベルの高校との練習試合や、九州高校新人大会での強豪選手との対戦も、山田にとっては大きな刺激となった。周囲からは「おとなしく真面目」と評されるが、実は誰よりも負けず嫌い。その内に秘めた感情を力に変え、今やチームを勝利に導く「キーマン」としての地位を確立しつつある。

 

 目標は全国選抜での初戦突破。そしてその先も、一戦一戦に全力を尽くし、「大分高校」の名を全国に知らしめる覚悟だ。「自分は団体戦の3番手。大事な場面での試合になるからこそ、攻めの姿勢で勝利に貢献したい。いいボールはすべて自分で決めるつもりで臨む」と力強く語る。今後チームを背負っていくエースとして、大会中も大きな成長を見せてくれるに違いない。

 

全国選抜での目標は初戦突破

 

 

(甲斐理恵)

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