ピックアッププレーヤー 卓球男子 成長著しいキャプテン船橋一真(明豊2年) 【大分県】
2025/03/21
- 春の全国大会
そんな船橋は現在、己の殻を破ろうとしている。大きな転機となったのは昨年12月の九州高校新人大会。負ければ全国選抜出場を逃すという大一番に勝利し、会場を沸かせた。「2試合連続で負けて吹っ切れたのが大きい。開き直ったというか、負けたらどうしようというネガティブな気持ちが消え、純粋に卓球を楽しむことができた。この経験を次に生かしたい」。大舞台で卓球を楽しむ感覚をつかみ、結果が出せたことは大きな自信につながった。藤本賢司監督は「結果を出すこと、恐れずに失敗することで成長できる。全国選抜出場がかかった一戦はプレッシャーで腕が振れなくなってもおかしくないような場面で丁寧にボールを入れ、勝利した。一皮むける良い経験になった」と振り返る。
全国での目標はベスト8。船橋は「気持ちで負けたら絶対勝てない。卓球を楽しみ、粘り強いプレーで勝利に貢献したい」と意気込んでいる。キャプテンとして、2年生としての自覚も強い。メンバー全員が同じ方向を向いて頑張れるよう、日頃から情報共有や声かけを積極的にしているという。キャプテンとしてはまだまだ未熟な自分を支えてくれる監督やチームメート、卓球を始めてからずっと支えてくれた両親へ、結果という形で感謝を伝えるためにも、さらなる成長を目指す。
キャプテンとしてチームをまとめる
(甲斐理恵)