ピックアッププレーヤー テニス男子 全国制覇への挑戦、1年生エース太田周(大分舞鶴) 【大分県】
2025/03/16
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九州高校選抜大会を連覇し、全国高校テニス選抜大会に挑む大分舞鶴。その中心に立つのが1年生エース、太田周だ。中学時代に全国中学校体育大会(全中)シングルス優勝、高校では全日本ジュニア選手権(16歳以下)ダブルス優勝と、全国トップレベルの実績を持つ太田は、エースとしてチームをけん引する存在となったが、その道は平坦ではなかった。
高校テニスの洗礼を浴びたのは、昨夏の全国高校総体だった。「思うような成績は残せなかった。3年生のレベルが想像以上に高く、自分はまだまだ力不足だと感じた」。しかし、その経験が太田を成長させた。「高校ではボールのスピードや重さがまったく違う。中学時代なら決まっていたショットも拾われるようになった」。そこから太田は、ラリーのテンポを上げる練習や、球威に負けないフィジカル強化に取り組み、着実にレベルアップしてきた。
舞鶴には、全国高校総体シングルス優勝の松永朔太郎、同3位の渡辺脩真といった先輩がいた。その背中を追いかけることで、全国制覇への意識がさらに強まった。「卒業した先輩たちのプレーを間近で見て、自分もこの舞台で勝ちたいという思いがより強くなった」。実際に3年生のプレーを研究し、ラリーの組み立てやボールの軌道を意識したトレーニングを積み重ねてきた。
チームをけん引する存在となった太田周