ピックアッププレーヤー ハンドボール女子 勝利への執着心高まる井上心暖(大分1年) 【大分県】

2025/03/10
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  • 春の全国大会

 井上の強みは、広いスペースでの1対1の場面で発揮される。鋭いフェイントで相手を抜き去り、ノーマークでシュートを打つ。あるいは、跳躍力を生かしてディフェンスの壁を越えるロングシュートを放つ。「プレーも変わってきているが、それ以上にチーム内での存在感が増している」と滝元監督は評価する。以前は試行錯誤の中で迷いがみられたが、今では自らが得点源であるという自覚を持ち、勝負どころで確実に決める力が身についてきた。

 

 井上は「正確な判断やシュートに至るまでの動きをもっと磨いていかなければならない」と語る。技術やパワーの差以上に、勝利への執着心こそが試合を左右することを実感し、その姿勢も大きく変わってきた。「開幕戦は地元開催で、多くの声援を受けられる。その力を背に、すべてを出し切りたい。そして初戦を突破し、第1シードの白梅学園(東京)と戦いたい。今の自分の力がどこまで通用するのか試したい」

 1年生エースが全国の舞台でどれほど輝くのか、注目が集まる。

 

「自分の力が全国で通用するのか試したい」と語る

 

 

(柚野真也)

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