全国高校選抜大会 ハンドボール男子 「超攻撃型」スタイルで勝利を目指す大分 【大分県】
2025/02/27
- 新着
- 春の全国大会
九州選抜大会では、初戦の浦添商業(沖縄)戦は、打ち合いの様相を呈した。沖縄のチーム特有のテンションの高さ、試合中の盛り上がりを想定し、それを上回る攻撃力で勝負。結果、37-31で点の取り合いを制した。代表決定戦の国分(鹿児島)戦も厳しい戦いだった。直前の練習試合では勝っていたが、公式戦では一筋縄ではいかない。それでも、選手たちは粘り強く戦い、全国大会の切符をつかみ取った。
これらの試合を経て、チームはさらなる攻撃力の向上にフォーカス。「考える暇なく走って点を取れ」という指示のもと、シュート数を増やし、攻撃回数を最大化する練習を重ねてきた。大分の攻撃陣の中核を担うのは、キャプテンの松野雷矢(2年)。180cmの長身を生かしたミドルシュートと、冷静な状況判断で試合をつくる司令塔だ。黒田晴心(同)は、力強いカットインと速いミドルシュートが持ち味。身体能力ではチームNo.1の吉井優人(同)は、1対1にめっぽう強く突破力がある。3人の爆発力が勝利のカギを握る。
全国選抜大会の初戦の相手は花巻北(岩手)。その後は関東勢との対戦が予想される。田中監督は「最高でも最悪でもない組み合わせ。高校生は短期間で急成長するので、どのチームも油断できない。特に2回戦以降は厳しい戦いが続くだろう。でも、関東の強豪を倒すチャンスでもあるので楽しみだ」と語る。松野は「自分たちで流れを持っていけるように、1本1本のプレーを丁寧にやることが大事」と意気込む。
地元開催での活躍が期待される
(柚野真也)