全国高校剣道選抜大会県予選 男子団体 「王者の剣道」を披露した明豊が9連覇達成 【大分県】
2025/01/28
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今回の勝利を支えたのは、年末の厳しい冬稽古だった。1週間にわたり、毎日30分間の「切り返し」を休むことなく徹底し、体力と技術の両面を磨いた。切り返しは剣道の基本稽古でありながら、その効果は計り知れない。足さばき、手首や肩の使い方、踏み込み、そして体幹の安定といったすべての要素を一度に鍛えられる。岩本監督もその成果に手応えを感じている。「選手たちの技のつながりと体幹の安定が格段に向上した。打突後の体勢が崩れないことが他校との違いとして大きく表れた」
明豊は3年ぶりの全国制覇を目指してさらに高みを目指す。岩本監督は選手たちに、「自分の技術を磨き続けることに加え、心を鍛え、自分の力を素直に発揮できるようになってほしい。明豊で剣道に取り組む意味を考えながら、先輩方の背中を追い越してほしい」と思いを伝えた。宮川もその言葉を胸に、自身の役割を果たす覚悟だ。「自分がポイントを取るのはもちろんだが、そのポイントをチームとしてどう守り抜くかが重要」と、個人の活躍だけでなくチーム全体の勝利を考えている。そして、「全国選抜で日本一になり、その後のインターハイでも必ず優勝する」と力強く宣言した。
9年連続9回目の優勝に輝いた明豊
(柚野真也)