全国高校剣道選抜県予選特集 女子(3)大分鶴崎 チームワークと明るさで全国大会連続出場狙う【大分県】

2025/01/14
  • 春の全国大会

 全国高校総体、県高校新人大会を経て、具体的な課題も見えてきた。「うちはロースコアで戦うチーム。相手のペースに持ち込まれると一気に劣勢になる。どんな状況でも持ち前の明るさを忘れず、流れを取り戻せるようにならないと勝てない。チームのためにこの1本で決めるという強い思いも必要。思いがこもった1本と適当な1本は全く重みが違う」(後藤監督)。

 

 練習でも試合を想定した熱のこもった打ち合いが続く。「残り1秒でも勝てる」「この技でチームを勝利に導く」「適当な技がみんなの足を引っ張る」―。選手一人一人の思いの強さは大会が近づくにつれ増している。

 大分鶴崎の7人はチームメート以上の強い絆で結ばれている。例えば、浦辺綾香(2年)はレギュラーではないが、影日向なくチームを支える姿勢が仲間に評価され、キャプテンに推薦された。お互いを深く理解し、信頼している証だ。そんなチームだからこそ、「もう一度みんなで全国の舞台へ」という思いは強い。浦辺は「目標は全国選抜出場。そのために、部員が過ごしやすくなるよう人間関係に気を配ったり、その日によって違う部員の状況や状態を気にかけながら声かけをしている」。大将の重責を担う薬師寺結美(同)は「どんな状況で自分に回ってきても絶対に負けない。仮に負けていても堂々とした試合をする」とそれぞれが自分の役割を果たすために、今できることに全力で取り組んでいる。強い絆を力に変え、なんとしても全国への切符を勝ち取る覚悟だ。

 

笑顔を絶やさず、前向きな選手たち

 

 

(甲斐理恵)

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