空手道男子 全国選抜中止をバネに全国総体に向けて再始動した大分南高校
2020/03/02
- 春の全国大会
新型コロナウイルスの感染拡大で全国高校選抜大会が中止となった空手競技。男子の団体組手、団体形での出場が決まっていた大分南だが、気持ちを切り替え、6月の県高校総体、そして全国高校総体(インターハイ)出場に向けて練習に励んでいる。大会中止の知らせを聞いた高橋誠監督は、「九州大会で狙い通りの力を発揮できたので、全国選抜でどのくらいのレベルにあるか力を試したかった」と悔しがったが、選手には「時間をかけて全国総体の準備ができる」と話し、再スタートを切った。
伝統のある女子部に比べ歴史の浅い男子部だが、高橋監督が赴任して3年で力をつけてきた。「貴重な時間を割いて練習するのだから結果を求めよう」と質の高い練習を求める監督は、客観的に判断できる力を養えば、全国でも活躍できる選手になれるという。国体の監督や全国規模の大会で審判員を務め、多くの選手を見ているからこそ分かることがある。「自分の強みを伸ばし、何を補えばいいかを考える力が必要。試合では自分が有利か不利かを冷静に判断し、勝つために必要な対応力を身につければ勝てる」と説く。
昨年11月の全九州高校新人大会では、感覚に頼らずに今できることを整理した結果、団体の組手と形で3位となり、全国大会への出場を決めた。また、個人形では森山紀瞭(2年)が準優勝するなど成果をあげた。それだけに全国での力試しの場がなくなったことは残念だが、「現状に満足している選手はいないし、目的を持って練習してほしい」(高橋監督)と全国高校総体に照準を合わせている。
明るく再スタートを切った