ハンドボール男子 堅守速攻に磨きかけ、全国選抜では上位狙う大分

2020/02/28
  • 春の全国大会

 全国高校ハンドボール選抜大会の出場権を懸けた九州地区予選で、男子県代表の大分は準優勝で全国大会行きの切符を手にした。冨松秋實監督は、「組み合わせに恵まれたこともあるが(選手は)走り勝った。まだまだ修正するところは多いけど」と釘を刺すことも忘れなかったが、現時点での力を出し切った選手を称えた。

 

 これまで幾度と日本一を経験し、日本代表選手を輩出した名伯楽にとって飛び抜けた存在のいないチームは物足りなさを感じている。それでも昨年の全国選抜大会、全国高校総体に主力として出場した経験を持つ左利きのエース・江藤辰紀(2年)ら原石は多く、「磨きどころがいっぱいある」と楽しみのようだ。昨秋の国体が終わってから本格的に新チームを始動したが、個人戦術を落とし込むことに時間を要し、チームとしての戦い方は徹底できていない。

 

 冨松監督の目指すスタイルは堅守速攻。全員がハードワークに徹し、相手の守備が整わぬ間に攻め切るプレッシングが肝となるが、簡単にマスターできるものではない。「守備といえば基本的に後ろに引いて構えるやり方が楽に決まっている。引かずに前に出てボールを奪う行為は、その反対の行動。チームとして具現化するまで時間と忍耐が必要だ」と冨松監督。練習を重ね、試合を経験し完成を目指す。「試合をするごとに強くなるのが今のチーム。波に乗れば面白い」と全国選抜大会は強化試合を兼ねて、上位を目指す。

 

伸びしろの多い新チーム

 

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