レスリング 志高く、強くなる日本文理大学付属高校

2020/02/17
  • 春の全国大会

 レスリングの全国高校選抜大会では団体戦、個人戦に出場する日本文理大学付属。全国選抜出場を決めた九州高校新人大会では課題が明確になった。勝龍三郎監督は「グラウンドの防御でしっかり守れば、全国でも勝負できる」と選手に粘り強さを求める。道具を使うこともなければ、衣服をつかむこともなく、体をぶつけ、技を掛け合うシンプルな競技であるからこそ、技術が勝負を左右する。そこは高校、大学、社会人の全てのカテゴリーで日本一になった勝監督が、細かな指導で試合形式の練習に落とし込む。ただ、個人競技であるため試合になれば選手自身が発想し、表現しなければ勝てない。監督の自分はあくまでもサポートする側でなければならないことを心得ている。「できたこと、良かったことに対して理論的な褒め方をして、選手のやる気を引き出さなければいけない」と勝監督。

 

 高校からレスリングを始めた部員が多く、勝監督は練習ではもちろんだが文章や動画を使って基本動作を教える。中学まで柔道をしていた二宮健斗(2年)は、「説明が分かりやすく、すんなり技を覚えることができた」と話す。唯一のレスリング経験者であるキャプテンの深水小鉄(2年)を教本に練習することで、全体が底上げされ全国で戦えるレベルまで上がった。「ここからは体を操縦する考え方とハートの強さが必要になる」(勝監督)。選手個々と向き合い、技量、性格に合わせ、あらゆる角度からアプローチする。監督と選手の信頼は厚く、志は高い。全国選抜大会で好成績を残すだけでなく、全国高校総体、国体でのメダル取りの試金石と捉える。まだまだ強くなる時間が残されている。

 

全国選抜では上位を目指す

 

 

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