春の高校バレー県予選・女子 大分商業 2つの光が輝くも、タイトルは遠かった

2018/11/11
  • 冬の全国大会

 全日本高校選手権大会(春の高校バレー)県代表決定戦の女子決勝は5年連続同カードとなった。高校1年時から決勝の舞台に立った2人の左右のエースを擁した大分商業だったが、東龍(東九州龍谷)の壁は高く、厚かった。

 

 5年連続の決勝に進出した大分商業のモチベーションは、ピークを過ぎていたのかもしれない。東龍との決戦の前の準決勝・臼杵戦。最終セットまでもつれる熱戦を制し、森栄一郎監督は「あの試合に勝って、そこでぐっと(士気が)上がると思っていたが、あそこで満足感を感じてしまったのかもしれない」と振り返った。それでも、この1戦が3年生にとってラストマッチになるかもしれない。「負けたら最後。準決勝はその思いが強すぎた。決勝の東龍との試合はあなたたちが挑戦者なんだ。もっと思い切ったことができるはず。泣いても笑ってもあと1試合。今までやってきたことを出すしかない」と選手をコートに送り出した。

 

 今年のチームは核となるのが3年生。藪谷理咲、岡部さくらの左右の両エースは、1年の頃から主力として試合に出ている。「あの子たちが入学してきた時に3年後のこの舞台というのが頭にあった」と森監督は構想を練ってきた。2大エースへの信頼は厚く、「チームの光になってほしい。(その光が)2つもあり、みんなが集まることでチームの大きな力になる」と、この一戦に懸けていた。実際、薮谷と身体能力の高い後藤菜摘(3年)のサウスポー2人をライト対角に配置し、岡部と爆発力のある高城優亜(2年)をレフトに置くことで常にサイドアタックができる攻撃型バレーで東龍対策の青写真を描いていた。

 

2人のエースがチームを引っ張った

 

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