大分商業高校 攻撃型バレーの完成形を披露する場に

2018/10/30
  • 冬の全国大会

バレーボール女子 春の高校バレー県予選(4)

 

 全日本高校選手権大会(春の高校バレー)県予選の女子特集の最後は大分商業高校。戦力が充実し、森栄一郎監督の強化3カ年計画の集大成として、女王・東龍に挑む。

 

 ベンチ入りするほとんどのメンバーが中学時代にJOCジュニアオリンピックカップで県選抜となった選手。ここ数年でもっとも戦力がそろい、けが人も少ない。恒例の大会前合宿で、森栄一郎監督が「土日の県外の強豪校と試合をして戦術を確かめ、試合に臨む雰囲気をつくることが目的」と話すように、全日本高校選手権大会(春の高校バレー)県予選に向けて調整も上向きだ。

 

 森監督は今大会に出場するチームについて3年前から構想を練ってきた。核となる3年生の藪谷理咲、岡部さくらの左右の両エースを、1年生の頃から主力として起用している。県予選の決勝だけ使用するセンターコートに過去2度立ち、「“大きな財産”となっている」と森監督。彼女たち自身も自覚がある。薮谷は「センターコートに立ち、他のメンバーより雰囲気を知っている。ポイントゲッターとしての役割を果たしたい」と話し、岡部は「(自分たちが試合に出たことで)試合に出られなかった先輩たちの思いを形にしたい。とにかく勝つことしか考えていない」と断固たる覚悟を持ってコートに立つ。

 

 磨き続けた攻撃型バレーは完成形に近づいた。「常にサイドにアタッカーがいる」(森監督)布陣は、藪谷、身体能力の高い後藤菜摘(3年)のサウスポーがいるからこそ成せるもの。さらに、170㌢の長身コンビ、セッター日高奈都美(3年)とセンターの藤田莉佳(3年)を対角に据えることで攻撃力は増した。けがで苦しんだ岡部も復調し、パワーヒッターの高城優亜(2年)は爆発力があり、上り調子。サーブレシーブに課題は残るが、念入りに鍛えた矛と少し強度を増した盾で、女王・東龍(東九州龍谷)に立ち向かう!

 

恒例の大会前合宿で最終調整する

 

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