ウインターカップ県予選特集・男子① 自分たちのスタイルを確立した楊志館

2018/08/16
  • 冬の全国大会

 全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)の県1次予選が7月28日、29日に行われた。シード校への挑戦権を得た高校を紹介する。男子の1回目は楊志館高校。

  

 6月の県高校総体が終わってから県外の強豪校と練習を重ね、自信が芽生えた楊志館。その結果、楽しみながら試合に臨むことができるようになり、気持ちに余裕が生まれた。自分たちのプレースタイルを確立しながら勝ち進み、ウインターカップの県2次予選への切符を掴んだ。

 

 県高校総体後に残った3年生は7人中5人。3年生主体のメンバー構成のときは機動力のある戦い方を武器にしてきたが、今大会では1、2年生も試合に出場し、新しいスタイルを見せてくれた。中でも身長190cmの三浦修寿(2年)の高さを生かしたインサイドプレー、1年生の活気あふれるランニングプレーなどを取り入れながら“高さがあり、走れるチーム”を目指している。

 

 選手たちに必要なのは気持ちの“余白”だった。姫野智寛監督は「全員が真面目。その真面目さが逆に悪い流れを引き起こしてしまうことがある」と話す。中学時代はレギュラーでなかった選手も多く、経験値の少なさから消極的になってしまうこともあった。しかし、試合を楽しむ余裕を持ってプレーできる精神力をつけてきている彼らは、ピンチもチャンスに変えられるチームへと成長している。

 

 特に3年生は前向きな考え方の選手が多いことから、姫野監督は「3年生がいるうちに気持ちの面での強化を図りたい。遠征で強豪校との練習試合を重ね、経験値を上げていく」と意気込む。経験を積み重ねたチームはますます力をつけ、2次予選ではさらなる成長ぶりを見せてくれることだろう。

 

高さに加え、走れるチームを目指す

 

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