敗者の涙 バスケットボール男子 柳ケ浦のラストミーティング 挑戦は終わりではない【大分県】

2024/12/27
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  • 冬の全国大会

 あまりにも早すぎる敗退だった―。全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)に4年ぶりの出場した柳ケ浦は、初戦で無念の敗北を喫した。試合後、会場の外であった最後のミーティング。中村誠監督は声を震わせて選手たちに語りかけた。

 「こんなに早く大会を終えることが本当に悔しい。今年のチームはベスト8以上を狙える力があったし、みんなこの大会に向けて本気で努力してきた。勝たせることができなくて本当に申し訳ない」。その言葉に、選手たちの目にも悔し涙が光る。

 

 この敗戦の重みを最も痛感していたのは、チームを支え続けた3年生だ。山根遼太郎、山下凛生、塩谷泉らは、中村監督が掲げた「強化3カ年計画」のもと、1年生の頃から試合経験を積み重ねてきた。しかし、最後の大会は思い描いた形で終わることはなかった。特に、このチームの要でありキャプテンを務めたボディアン・ブーバカー・ベノイット(3年)の不在が、試合の行方に大きな影響を与えた。

 

 第4クオーター途中、手首を負傷したベノイットはコートから去ることを余儀なくされた。その瞬間、試合の流れが大きく変わったことは否めない。圧倒的な存在感を放っていたベノイットがいなかったことで、動揺を隠せなかった。「アイツに頼り過ぎてしまった」。試合後、山根は悔しそうにそう語った。山下も「最後まで気持ちは切らさないようにしたけど、心のどこかで『これで終わってしまう』と感じてしまった」と振り返る。

 

3年生最後のミーティング

 

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