3年生、冬物語(2) 駅伝女子 自分の世界観を貫き、走り続ける奥本菜瑠海(大分東明) 【大分県】

2024/01/12
  • 冬の全国大会

 宣言通りに区間賞を獲得した。昨年12月の全国高校駅伝に出場した大分東明の奥本菜瑠海(3年)は、各校のエースが集う1区で最初にタスキを渡した。「タイム的には納得していないが、狙っていた区間賞は取れた。この1年はいろいろなことがあったが、お世話になった方々に恩返しできたことがうれしい」と喜んだ。

 

 駅伝強豪校の興譲館(岡山)から3年時に大分東明に転校した。全国高校駅伝では過去2回、1区を走った実績があったが、新しい環境になれるまで時間がかかった。奥本は「興譲館は、部活以外の学校生活でもガチッとした規則が多かったが、東明は自主性に任せる部分が多く、最初は戸惑った。生活環境も変わり、転入当初は体調を崩すことも多かった」と振り返る。4月に足首をけがすると、5月にはインフルエンザに感染し、その後も風邪が長引き、本格的に走り始めたのが7月だった。結果を残せず焦りはあったが、それが逆に奥本のモチベーションとなった。

 

「先頭で走ることでしか見えない景色がある」と言う

 

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