全国高校サッカー選手権県予選前企画(3) 大分 プリンスリーグでの経験が自信に 【大分県】

2023/09/23
  • 冬の全国大会

 一方、中盤から後ろはフィジカルで劣る部分があるだけに、組織で対抗しなければならない。失点の要因は1対1で力負けすることがあり、複数でカバーする必要がある。小野正和監督は「点は取れているので、あとは守備の部分。リーグ戦と異なりトーナメントは一発勝負。守備が固いチームが勝ち上がる」と、夏休み以降は守備の重点強化に取り組んでいる。

 

 新チームになって県高校新人戦はベスト4、県高校総体は準優勝に終わった。それでも、九州の強豪校と試合を重ね、経験値が勝負強さとなっている。小野監督は「どんな相手であっても立ち向かう姿勢が出てきた。負けたくない、勝ちたいという気持ちがプレーに出るようになった。力強いチームになっている」と手応えを感じている。中村は「県内の二つの大会を落としている。県内の試合では相手が守りを固めてくるが、焦らずにパスをつなぎ、わずかな隙を見逃さずに得点できればチームに勢いが生まれる。攻撃で圧倒して勝ちたい」と意気込む。ここまでけが人が少なく、チーム状態は上向き。2年連続13回目の優勝に向けて好材料がそろっている。

 

「攻撃力で圧倒して優勝したい」と語った中村勇太

 

 

(柚野真也)

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