県高校駅伝競走大会 男子 一度も先頭を譲ることなく大分東明が12連覇 【大分県】
- 冬の全国大会
男子第73回県高校駅伝競走大会
11月3日 昭和電工ドーム大分周辺コース
7区間、42.195キロ
1位 大分東明 2時間8分42秒
男子第73回県高校駅伝競走大会で大分東明が2時間8分42秒で12連覇を達成、12月の全国大会(都大路)への切符を手にした。キャプテンの荒尾波瑠(3年)は「自分たちの足りない部分が明確になった。消化不良のレースとなった」と笑顔はなく、井上浩監督は「8分台を切ることを目標としていたので残念。全体的に流れに乗れずチグハグだった」と満足した様子はなかった。
勝者の口から反省点ばかりが出たのには理由がある。直近6年の全国大会で4度入賞し、昨年は4位となった強豪校にとって、「過去最高となる表彰台(3位以内)」を目標としているからだ。「目指しているのは都大路での結果。全てはそこに向けて走っている」(荒尾)との言葉に現れているが、今回のレースは決して悪いものではなかった。
各校のエースがそろう1区で松井一(2年)がレースを作った。公式大会で初めて10キロを走った松井は冷静だった。「最初は集団だったが、半分(5キロ)を過ぎたあたりで勝負に出ればついてこられないと思った」と一気にギアを上げて先頭に立つ。その後は3区のダニエル・ディリツ(3年)、6区の荒尾が区間新記録となる好走で他校を引き離した。結果、7区中5区間で区間賞を取り、一度も先頭を譲ることなくゴールまで駆け抜けた。
出走した7人全員が最初から積極的に飛ばし、タスキをつないだ。井上監督は「攻めの走りを見せてくれたが、最後の1、2キロのところで失速した。競り合う相手がなく単独走になったことも要因だが、上り下りの対応に甘さが出た。ただ、攻めないと自分たちの弱点は見つからない。今日のレースは課題を見つけることができた」と収穫を挙げた。
1区から先頭に立ち続けた