春の高校バレー 力を出し切った大分工業は惜敗、流れを呼び込んだ東龍は2回戦進出

2022/01/06
  • 冬の全国大会

第74回全日本バレーボール高校選手権大会(春の高校バレー)

1月5日 東京体育館

男子 1回戦

大分工業0(17-25、21-25)2高松工芸(香川)

 

突き詰めたスタイルを出し切った大分工業

 

 大会屈指のスパイカーを擁する高松工芸と対戦した大分工業は、身長210cmの相手エースに対し、真っ向勝負を挑んだ。「自分なりに仕事はできた」と、甲斐優作(3年)は最後まで攻め続ける姿勢を崩さなかった。少し体勢が崩れようが、トスが上がれば積極的にスパイクを打ち込んだ。「自分に上がったトスは全て決め切る覚悟で臨んだ」と話したように、相手の守備網を切り裂いた。

 

 県内無敗で大会を迎えた大分工業は、甲斐を筆頭に、高さに臆することなく、強打を打ち込んだ。しかし、ブロックの上から打ち込まれるスパイクは、これまで経験したことがない。草野好貴(同)は「実際に(相手のエースと)横に並ぶと大きさが際立った。想像を超える高さとパワーだった」と率直な感想を話したが、「びびることはなかった。勝ちたいと強く思った」と食らいつく。サーブで崩し、粘りの守備から切り返すなど、これまで突き詰めたスタイルの一端を出せた。

 

 結果は残念ながらストレート負けとなったが、甲斐は「自分たちの力を出し切った」と晴れ晴れした表情で振り返り、キャプテンの芦谷透(同)は「全力で楽しめた。このメンバーでまだ試合をしたかったが、悔いはない」と会場を後にした。

 

強打を打ち込んだ甲斐優作

 

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