中津北高校 王者に死角なし。連覇狙いモチベーションも最高潮
- 冬の全国大会
バスケットボール女子 ウインターカップ県予選(4)
全国高等学校バスケットボール選手権大会(通称ウインターカップ)の県予選特集の最後は、県高校総体を連覇し、ウインターカップ県予選でも連覇を狙う中津北。この夏に走り込み、豊富な運動量と強いメンタルを手にした彼女たち慢心はない。第1シードとして一気に頂点に登り詰める。
第1シード 中津北高校
部員23人(うち3年生8人)
「練習したことがどれだけ試合に出せるか。何回自分たちのプレーができるか」。大津留礎監督は選手に「敵は我にあり」と謙虚に戦うことを説く。ウインターカップ県予選で連覇を狙うチームに慢心はない。練習でも手を抜くことなく、この夏もどのチームより走り込んだ。
ウインターカップでは目標であった全国ベスト8手前で敗れた。キャプテンの畑中みつみ(3年)は「あと一つ足りなかった。自分たちの戦いが40分間できなかった」と悔やみ、「ウインターカップでもう一度、ベスト8へ挑戦したい」と勝利に飢えている。彼女の強い思いは伝わり、チームのモチベーションは高く、戦う集団へと変化した。
このチームの強さは不変の守備にある。「調子の良さをどこで表現するのか。好不調のないディフェンスをどれだけ粘り強く続けるか。それがポイントになる」と大津留監督。当たり前のことを当たり前にする。今までやってきた守備に磨きをかけ、精度を高め完成度が上がった。また、スクリーンプレーを2人から5人に発展する形でセットプレーを確立し、どこからでも得点ができるオフェンスも構築した。
コートにいる先発メンバーとベンチメンバー、監督の采配も融合している。点の取り合いができる試合、点を取らせない試合。対戦相手、試合状況によってメンバーを代える。相手に主導権を奪われれば、原因を監督が分析。得られた対応策を瞬時に選手が理解し実践する。失点を減らし、相手より点を取る。「2点取られたら4点取る。その積み重ねで40分が終わる」(大津留監督)。試合が終われば中津北の圧勝という展開が今大会も起きそうだ。
毎日の練習も手を抜くことなく、走り込む