男子第72回県高校駅伝競走大会 全区間で区間賞の完全制覇で大分東明が11連覇

2021/11/13
  • 冬の全国大会

男子第72回県高校駅伝競走大会

11月6日 大分スポーツ公園内周回コース

7区間、42・195km

大分東明 2時間3分38

 

 「ノーブレーキで、予想を上回るタイムだった」と井上浩監督。男子第72回県高校駅伝競走大会で、大分東明は2時間3分38秒の好記録で11年連続20回目の優勝、12月の全国高校駅伝競争大会(都大路)の出場を決めた。井上監督は「都大路に向けて弾みとなる。記録は出来過ぎだが、選手の潜在能力を引き出せた」と喜んだ。

 

 1区から7区までの全区間で区間賞を独占する完全制覇だった。1区のキャプテンの柴戸遼太(3年)は「いい意味で余裕を持って楽しむことを考えた」と気負いがなかった。前半5キロまでで足を温め、後半はスピードを上げるプラン通りの走りで「いい流れをつくった」(井上監督)。2〜7区の走者は柴戸のつくった貯金を守ることなど考えず、積極的な走りで後続との差を広げ続けた。

 

 当初の目標タイムは2時間5分台だったが、あまりの高速展開に上方修正し、4区の岩下翔哉(同)が走り終えたときには、井上監督は2時間3分台を狙うことを選手に告げた。発奮材料が増えた5区以降の選手たちは、自信満々でギアをぐんと上げた。1年生アンカーの松井一は、「先輩がつくってくれた流れに乗るだけだった」と、伸び伸びと駆け抜け、笑顔でゴールテープを切った。

 

 「全国クラスの走りを見せてくれた。メンバーに入れなかった選手には刺激になっただろうし、これから先のチーム内の競争が激しくなる。(メンバー)10人誰が選ばれても変わらないような選手層を築きたい」と井上監督。年末の都大路で過去最高の4位を超えそうな自信をつかんだに違いない。

 

レース序盤で流れをつくった大分東明

 

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