県スポーツ少年団駅伝交流大会 男子 豊後高田陸上クラブが連覇達成 【大分県】
陸上競技
女子第37回県高校駅伝競走大会 満身創痍(そうい)の大分東明が自力を見せつけ7連覇
女子第37回県高校駅伝競走大会
11月6日 大分スポーツ公園内周回コース
5区間、約21キロ
大分東明 1時間13分42秒
満身創痍だった―。登録メンバーはなんとか8人そろえたが、大会1週間前で走れる状態にあったのは5人のみ。「攻めの練習ができず、慎重な調整で本番を迎えた」と井上浩監督。高校駅伝の憧れの舞台となる全国高校駅伝競争大会「都大路」に向けた県予選となる「女子第37回県高校駅伝競走大会」で、大分東明は留学生のスーサン・カモソ(2年)を故障で欠き、日本人選手だけの布陣。7連覇に向けて黄信号がともったが、最後は自力の差を見せつけトップでゴールした。
今年もアップダウンの起伏の激しい大分スポーツ公園内周回コース。「全選手が対応できるようにシミュレーションはしてきたが、後半に失速した部分があった」(井上監督)。第1走者の多田妃奈(同)が2位と57秒差をつけてトップで走り切ったが、2区から4区で差をひっくり返された。アンカーの竹原さくら(3年)は1秒差の2位でタスキを受け取ったが、焦りはなかった。1年生の頃から都大路を経験した竹原は、これまでの経験と「周りを気にせず自分の走りをすれば問題ない」と自信があった。前半の上り区間までペースを抑え、得意の下りで一気に加速すると、後は一人旅だった。
全体の記録は無難なものだったが、井上監督は「課題より収穫の方が多かったのが実感だ」と練習不足で、調子が上がらない中で走り切った選手をたたえた。「全国で戦うためにはあと2、3段階上げなければいけないが、故障者が復帰すれば思い切った練習もできる。これ以上悪くなることはない」と話した。キャプテンの竹原は「負傷者が多くベストではなかったが、都大路で走りたい思いをタスキに感じた。全国までに入賞争いができるレベルに達したい」と全国を見据えた。
1区で力走した多田妃奈
喜びの声!声!声!
5区(5キロ) 竹原さくら(3年)
この1年間、都大路で走るために頑張ってきた。厳しいレース展開になると予想していた。上り下りがあるので、落ち着いて走り、下りでペースを上げようと思っていた。みんなの思いをゴールに届けることができたし、全国大会の切符をつかんだことは素直にうれしい。高校最後の都大路となるので、悔いのない走りをしたい。
3区(3キロ) 佐藤鈴華(3年)
納得のいく走りができず、他の区間に迷惑を掛けた。けがで不安があり、弱気になったが、チームのために、自分のためにと強い気持ちで走ることを心掛けた。竹原が最後に3年生らしい走りをしてくれた。今大会は悔しさしかないので、都大路では自分がチームを引っ張れるような走りをしたい。
2区(約4キロ) 庭瀬沙耶(2年)
差を詰められたのは良くなかったが、初めてのレースで、いつも(3キロ)と異なる4キロを走ったのはいい経験になった。日本人選手だけで優勝できたのは自信になったし、都大路を走れるようにコンディションを上げたい。
(柚野真也)