柳ケ浦高校 4年ぶりの栄冠を目指す
- 冬の全国大会
バスケットボール男子 ウインターカップ県予選特集(3)
全国高等学校バスケットボール選手権大会(通称ウインターカップ)の県予選が間もなくはじまる。特集3回目は4年ぶりの優勝を狙う柳ケ浦を紹介。王者・舞鶴の対抗馬は、県高校総体以降、急速に力をつけている。
第2シード 柳ケ浦高校
部員27人(うち3年生6人)
高校最後の大会で士気上がる3年生のバックコート陣。ガードの儀間晴多、シューティングガード児玉倫、スモールフォワードの藤田恵吾は国体メンバーにも選ばれた実力者だ。特に藤田は国体九州ブロック大会で活躍し、得点能力の高さを示した。「僕らが高校に入学してから全国大会に一度も出ていない。最後のチャンスなので何としてでもウインターカップには出場する」と今大会に懸ける思いは強い。
「3年生が頑張ったチームが冬の大会を制する」と話すのは中村誠監督。策士でもある指揮官は、対戦相手によって変幻自在に戦い方を変える。県高校総体の大分舞鶴戦では前半を17点に抑え込むロースコアの展開に持ち込み、王者をあと一歩まで追いつめた。「後半に一気に攻撃に転じてリードを広げるはずだったが得点が伸びなかった」(中村監督)。3年生バックコート陣が不発に終わり悔しい思いをした。
リベンジに燃えるチームは得点力を強化した。モーションオフェンス、セットオフェンスなど組み合わせシュート力の高いバックコートの選手が十分に力を発揮できる戦術を整えた。もちろん自慢のディフェンスも県高校総体から熟成し、隙がない。中村監督は「3年生には上の学年、その上の学年、そして自分たち。3年分の思いを背負って戦えと伝えている。意地を見せてくれるはず」と手応えを感じている。
4年ぶりの栄冠に向けて、3年生を中心にチームが一枚岩になっている。直近の練習試合では、九州の強豪校と互角以上に戦うなど上り調子。あとは最高の結果につなげるだけだ。
策略家である中村監督の下、対戦相手によって柔軟に戦い方を変える