ウインターカップ県予選特集 バスケットボール(3)女子 大分 悲願の全国大会出場に向け、ミラクルズの快進撃が始まる

2021/10/22
  • 冬の全国大会

 全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)への出場権を懸けた戦いが大詰めを迎える。ここでは男女の優勝候補2校と今大会の注目選手を紹介する。第3回は女子の大分。県高校総体では優勝候補筆頭であったが、新型コロナウイルスの影響で出場を辞退。悔しさをバネに大きく成長したチームは、創部4年目で悲願の全国大会出場を目指す。

 

 6月の県高校総体は不完全燃焼に終わった。楠本哲二監督は、「残念だったが悔しい思いはみんな一緒。(全国大会初出場の)歴史を刻むのに遅れが生じたが、“ミラクルズ”の快進撃はここから始まる」と、目標を明確にすることで選手の気持ちを切り替え、動揺を最小限に抑えた。公式戦はおろか練習試合もできない状況が続いたが、その間に「苦手なディフェンスと3ポイント(シュート)の練習に時間を割けた。悪いことばかりではない」とポジティブに捉える。

 

 楠本監督の言動が伝わり、選手はみな前向きだ。司令塔となるポイントガードの梶西未知(2年)は、「先輩たちは悔しい思いをしたと思うけど明るく振る舞い、練習の雰囲気を良くしてくれた。3年生は全国に行く最後のチャンスなので3年生のためにという思いは強くなった」と、大会に向けてチームが同じ方向を向いているという。

 

守備強化を図り弱点克服

 

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