ウインターカップ県予選特集 バスケットボール(1)女子 明豊 全国を経験して一回り成長

2021/10/19
  • 冬の全国大会

 強力な攻撃力を持つ反面、守備力と修正力が課題だった。インターハイでは一時13点差をつけ優勢だったが、ひとつのミスから崩れた。結果的に2点の僅差でなんとか勝利したが、「全国を経験して、ディフェンスの重要性が身に染みたはず」と杉山監督。大舞台での成功と失敗が選手の意識を変えた。苦手だった守備の意識は高まり、「ディフェンスが楽しい」とこれまでになかった声が選手から上がっているという。苦手意識を克服したことで、ポジティブな空気がチームに広がり、ミスを引きずらず気持ちを切り替える修正力も身に付けた。

 

 ただ、杉山監督は釘を刺すことも忘れていない。「私たちがインターハイに行っている間、ライバルたちは一からチームをつくり直していた。全国への道は決して楽ではない」と、選手には日々言い聞かせ続けてきたこともあり、決しておごりはない。6月の県高校総体はライバルとして意識する大分が新型コロナウイルスの影響で出場を辞退したことから、「今大会に勝ってこそ真の優勝」という思いは選手も監督も強い。「全国に行きたい気持ちが一番強いチームが勝つ」と杉山監督の言葉通り、執念を持って優勝を狙う。「協力は強力」を合い言葉に、一人一人がチームのために何ができるのかを体現し、インターハイ出場を決めた瞬間の、あの感動を再び味わうために全力を出し切る。

 

インターハイに続き、ウインターカップ出場を目指す

 

 

(黒木ゆか)

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