花園県予選特集 ラグビー(1) 大分舞鶴 復活ののろしを上げる
2021/10/12
- 冬の全国大会
完全復活を目指してきたが、今夏コロナ禍で思うような強化計画が進まず暗雲が立ち込めた。「Bチームを底上げしてからAチームを分散して混ぜた。両チームの良いところと悪いところを洗い出すと、アタックやディフェンスで幅が広がり、選択肢が増えた」と杉本監督。9月半ばからは実戦練習を増やし、大会までの数週間で仕上げに入る。キャプテンの川上隆輔(3年)は「県総体で優勝したことで迷いがなくなった。これまでやってきたことが正しかったと証明したい」と話し、もう一人のキャプテン島正輝(同)は「僕たちは花園を知らない世代。落ちるところまで落ちたので上がるだけ。プレッシャーはない」と気負いはない。
目標は全国ベスト8。その前に県予選で宿敵相手を圧倒することを掲げる。杉本監督は「花園に行くことが目的ではない。全国で勝つことが重要。県予選は通過点だが、通過しないことには次はない」と釘を刺すことも忘れなかったが、先の言葉は掛け値なしの本音だろう。王者復活劇の序章が始まる。
復権を目指す大分舞鶴
(柚野真也)