春の高校バレー県予選企画 女子(1) 東九州龍谷 揺るがない土台と太い柱に新たな素材が加わる
2021/10/08
- 冬の全国大会
高校バレーボールの集大成の舞台である「春の高校バレー」の季節がやってきた。今月30日から県予選がスタートし、全国への出場権を懸けた熱い戦いが続く。ここでは有力校の現状と今大会の注目選手をピックアップする。女子は日本一を目指す東九州龍谷(東龍)の22連覇に、ここ数年決勝での悔しい思いが続く大分商業が、どこまで食らいつけるかが見どころとなる。
2年前の春の高校バレーで日本一を経験したメンバー4人が最終学年となった。スパイカーの佐村真唯はキャプテン、折立湖雪はエースとなった。セッターの新改星南とリベロの新改栞南は安定感が増し、4つの柱がチームの屋台骨となる。
「これまで積み上げたことを出すだけ。何も変える必要はない。東龍のバレーを全員に浸透させるだけ」と竹内誠二監督。代名詞となる高速コンビバレーは不変。今年もコロナ禍で大会が少なく試合が少なかったため、下級生は試合経験を積めなかったが、「それはどこの高校も同じ。試合ができなかったことをデメリットとして捉えるのではなく、チームスタイルを徹底できる練習ができたと思っている」と竹内監督。これまでになく基礎工事が長く、土台づくりに時間を掛け、そこに四つの柱があれば多少のことで揺らぐことはない。
レベルの高い紅白戦で地盤を固めた